【塾業界の闇】「合格実績」を塾選びの基準にしてはいけない7つの理由
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…たまたまこんな動画を見ました。
まず大前提として、塾業界には、合格実績を公正に集計するために『公益社団法人全国学習塾協会』が定める基準があります。
>①受験直前の6ヵ月間の内、継続的に3ヵ月以上在籍していること
>②通常の学習指導を受けた者であること
>③受講時間数が30時間を超えていること
>これらのいずれの条件も満たす必要があります。
>(※30時間に受験直前における集中講義等の受講時間を含めてカウントしても構わない)
業界全体の倫理観の低下により、この基準の存在を知っていながら、それを無視して自社都合の基準で合格カウントをしている塾が世に溢れています。
さらに言えば、大手塾/予備校は、直前講習のみの受講者や、(志望校合格率には蓋をして)合格者数を喧伝します。
という状況に危機感を覚え、ときわ台周辺にある塾の合格実績カウント基準について、各社ウェブサイトやチラシ等で調べてみました。
早稲田アカデミー
【高校受験】
・早稲田アカデミーグループに、正規の入塾手続きを行い、受験直前期まで継続的に在籍
授業に参加した生徒のみを対象に集計
・テストのみを受験した生徒、夏期集中特訓・正月特訓・その他選択講座のみを受講した生徒は対象外
【大学受験】
・早稲田アカデミーグループの平常授業または特別コース、夏期特訓、冬期特訓に在籍し、授業に参加した現役生のみ。模試のみは含まず
(…カウント期間について基準なし?)
臨海セミナー・セレクト
中高受験合格実績は以下のルールに基づきカウントしています。
①卒業時まで在籍している、正式入塾している内部生のみを対象としております
②指導履歴が30時間以上の内部生を対象としております
③体験のみを受けただけの生徒は一切合格実績の対象としておりません
※中3冬期講習の体験を受け、1月に正式入塾した生徒は対象としております
(…「指導履歴」? … 直前1月の正式入塾も対象…?)
大学受験合格実績を以下のルールに基づきカウントしています。
・合格決定し卒業時まで在籍している、正式入塾している通塾生および東大ゼミ生を対象としております
・通塾生に関しては、指導履歴が30時間以上の生徒のみを対象としております
・東大ゼミ生とは、東大クラス担当講師が作成するオリジナル問題を用いた演習・解説授業・添削指導のサービスを受けた生徒のことを呼びます
・添削指導は5回以上の添削を実施したものを合格実績に含めます(2021年度入試の一人当たり添削指導平均回数は、53.9回でした)
(…「指導履歴」とは?)
ena
・個別ena を含む
・10時間以上の授業実績
(…え、10時間だけ?)
フリーステップ
・受験前の半年以内に2ヶ月分以上の有料講座(夏期・冬期講習はそれぞれ1か月分とする)の受講者のみ
(…てことは、夏期講習と冬期講習を少しでも受ければカウントするってことだね?)
森塾
記載なし
(…?)
コベッツ
記載なし
(…?)
スクールIE
記載なし
(…?)
武田塾
記載なし
(…予想通り)※参考:フランチャイズ→基本、お金のため? →https://takedajukufc.site/
サイエイインターナショナル
記載なし
(…? 英検だけだから?)
栄光ゼミナール
※公益社団法人全国学習塾協会が定める基準に沿って、公正に合格実績を集計
栄光グループに在籍した生徒を集計
・受験直前の6ヵ月間の内、継続的に3ヵ月以上在籍している
・正規の学習指導を受講している
・受講時間数が 30 時間を超えている
(うちと同じ統一基準、です!)
その他大手予備校は、、
東進ハイスクール
・現役生のみ
・本科生のみ
・模試、季節講習受講者をふくまず
(…?)
河合、駿台
・浪人生含む
・季節講習授業者含む
(…?)
概ねどこも自社基準の「自由」な風潮でございました。公正な統一基準を無視した「合格実績」に、何の意味があるだろう。